昨夜、インターネットの電力消費量はどれぐらいなんだろ
うかと思って検索したら、こんなレポートを目にした。
なデータが取り扱われるようになり、こ の傾向は今後も拡
大すると考えられる。これに伴い、エネルギー消費がどのよ
うな影響を受ける かを 2050 年までを視野に入れ、調査、
ヒアリングなどにより検討した。その結果、世界の情報量
(IP トラフィック)は 2030 年には現在の 30 倍以上、
2050 年には 4,000 倍に達すると予想され、 現在の技術の
まま、まったく省エネルギー対策がなされないと仮定する
と、情報関連だけで 2030 年には年間 42PWh、2050 年
には 5,000PWh と、現在の世界の消費電力の約 24PWh
を大きく上回 る予測となった。すなわち、技術進歩がなけ
れば情報関連だけで世界の全てのエネルギーを消費 しても
まだ不足するという事態になりうる。
「情報化社会の進展がエネルギー消費に与える影響
(Vol.1)」 平成 31 年 3 月
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 低炭素社会
戦略センター
(「PWh」というのは「ペタワットアワー」で、「P」
は 「1000兆」ということのようだ)
計算してみると、2019年の時点で、消費電力の 6%を情
報関連が占めていることになるのだが、この予測なら、
2030年にはそれが 180%になる。10 年後には世界の電力
生産を 2 倍にしなければ情報処理できないということになる
が、当然ながら、10 年で世界の発電量を 2 倍にすることな
どできるはずがない。それ以前に、対数的に考えると2025
年頃には、情報関連の消費電力が現在の全消費電力と同等に
なる。これは、今後5年以内に、情報関連の進展が頭打ちに
なることを意味する。
物理学の常識をひっくり返すようなブレークスルーが、情
報処理か発電技術の面で起こらない限り、情報化社会は行き
詰まることになる。
仮に発電技術のブレイクスルーが起きて、情報システムが
順調に発展したとしても、発電された電気のほとんどは、最
終的には熱となって環境中に放たれることになる。2030年
には現在の 2 倍。2050年には200倍の熱が・・・。地球は
熱くなるだろう。CO2を抑制したって、とてもじゃないが
間に合わないだろうね。
そうなると、電力消費を桁違いに抑えられる情報処理技術
のブレイクスルーが必須となるけれど、可能なんだろうか?
このごろ話題の「5G」というものがどういうものか私に
は分からないが、このレポートは2019年のものなので、当
然ながら「5G」も踏まえた上でのものだろうと思う。たぶ
ん「5G」は情報処理のエネルギーコストを下げるファクタ
ーではなく、上げる方なのだろうね。
ということで、「AIとロボットが人にとって代わる」こ
とや、「さまざまな事を予測・統御して、安心安全な社会を
作り上げる」なんて夢は、5年後にはしぼんでしまうことに
なりそうだ。
インターネットが普及し始めた頃、「人や物が動かずに、
情報だけを動かすことが増えれば、省エネルギーになって良
さそうだ」などと私も考えたのだが、「情報」というもの
は、とんでもなくエネルギーを喰う “化け物” だったのだと
いうことがあきらかになってしまった。そして、このパソコ
ンの後ろで、あなたのスマホの陰で、「情報」という “化け
物” が呟き続けているのだ。
「電気をよこせ・・・、電気をよこせ~・・・・」
・・・・世界はもうすでに、「情報」という “化け物” に
覆いつくされ、人類はその “化け物" にエネルギーを提供す
るために活動しているというのが、今日只今の現状らし
い・・・。
いつの世も “化け物” を創り出すのはわたしたちのアタマ
だが、今度の “化け物” は世界規模だ。そして求めるエネル
ギーを得られなくなった「情報」は、人間そのもののエネル
ギーを内側から吸い取り始めているようだ・・・。
「電気をよこせ~・・・、命をよこせ~・・・・」
(計算を少し間違えていたので、訂正しました。
物理学の常識をひっくり返すようなブレークスルーが、情
報処理か発電技術の面で起こらない限り、情報化社会は行き
詰まることになる。
仮に発電技術のブレイクスルーが起きて、情報システムが
順調に発展したとしても、発電された電気のほとんどは、最
終的には熱となって環境中に放たれることになる。2030年
には現在の 2 倍。2050年には200倍の熱が・・・。地球は
熱くなるだろう。CO2を抑制したって、とてもじゃないが
間に合わないだろうね。
そうなると、電力消費を桁違いに抑えられる情報処理技術
のブレイクスルーが必須となるけれど、可能なんだろうか?
このごろ話題の「5G」というものがどういうものか私に
は分からないが、このレポートは2019年のものなので、当
然ながら「5G」も踏まえた上でのものだろうと思う。たぶ
ん「5G」は情報処理のエネルギーコストを下げるファクタ
ーではなく、上げる方なのだろうね。
ということで、「AIとロボットが人にとって代わる」こ
とや、「さまざまな事を予測・統御して、安心安全な社会を
作り上げる」なんて夢は、5年後にはしぼんでしまうことに
なりそうだ。
インターネットが普及し始めた頃、「人や物が動かずに、
情報だけを動かすことが増えれば、省エネルギーになって良
さそうだ」などと私も考えたのだが、「情報」というもの
は、とんでもなくエネルギーを喰う “化け物” だったのだと
いうことがあきらかになってしまった。そして、このパソコ
ンの後ろで、あなたのスマホの陰で、「情報」という “化け
物” が呟き続けているのだ。
「電気をよこせ・・・、電気をよこせ~・・・・」
・・・・世界はもうすでに、「情報」という “化け物” に
覆いつくされ、人類はその “化け物" にエネルギーを提供す
るために活動しているというのが、今日只今の現状らし
い・・・。
いつの世も “化け物” を創り出すのはわたしたちのアタマ
だが、今度の “化け物” は世界規模だ。そして求めるエネル
ギーを得られなくなった「情報」は、人間そのもののエネル
ギーを内側から吸い取り始めているようだ・・・。
「電気をよこせ~・・・、命をよこせ~・・・・」
(計算を少し間違えていたので、訂正しました。
2020/10/17)
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