2025年2月24日月曜日

「挑戦」って何でしょう?

 
 
 私は「挑戦」というものをしない。若い頃はそういうことも
 
あったのかもしれませんけど、そういう記憶はとくに無い。
 
 それまでしたことがない事をやるということは当然ある。そ
 
んなこと生きていれば当たり前で、生活や仕事の中で、やった
 
ことがないことをしなければ仕方がない、という局面はいくら
 
でもある。そんなことをいちいち「挑戦」とは言わないでしょ
 
う。
 
 自分の楽しみの中で新しいことを始めるとか、次のステージ
 
へ進むということもあるけれど、それは楽しみの延長上のこと
 
で、そういうことも「挑戦」とは言わない・・・。いったい
 
「挑戦」って何でしょうか? 
 
 
 こういうことを言うと嫌われるけれど、「挑戦」って、する
 
ことをもったいぶってるだけでしょう。「挑戦」なんて、不要
 
な言葉だと思いますね。むしろ無い方がいい言葉だと思いま
 
す。
 
 
 生きていると、さまざまなことをしなければならなかった
 
り、したくなったりするけれど、そういうことはやるのならや
 
ればいいだけの話で、面倒だったり、しんどかったりはするけ
 
れど、生きているとそういうものでしょ? そういうことのいく
 
つかを取り上げて、「挑戦」なんて看板を立てる・・・大袈裟
 
なのは嫌いです。
 
 
 「大袈裟」と書いて気が付きました。
 
 「袈裟」というのはお坊さんの衣服のことですけど、昔は人
 
が捨てたりした布を縫い合わせたりして着ていたそうで、粗末
 
な必要最低限の衣服だったようですけど、そこから察すると
 
「大袈裟」というのは、「不必要な装い」ということでしょう
 
ね。
 
 
 しなければならないことをする。
 
 したいことをする。
 
 
 すればいいのです。淡々と、たかぶらず、おごらず、できれ
 
ば遊び心を持って、自分なりにやって行けばいいだけのことで
 
しょう。「挑戦」とか「夢」だとか、もったい付けるのは不必
 
要な装いです。その分、心のエネルギーがムダになるだけで
 
す。することの本質的な喜びを濁すようにも思いますね。 
 
 
 そういえば、昔、影山民夫さんがこういうことを書いていま
 
した。
 
 「淡々と、坦々と、“W タンタン” で生きて行きたい・・」
 
  いい話だなぁと思って、印象に残っています。
 
 
 「挑戦」・・・戦いに挑む、挑んで戦う・・・。
 
   大層ですねぇ。
 
 
 
 
 

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