2024年10月16日水曜日

自分を飼う

 
 
 
  ~「自分」というものは放し飼いにしておこう~
 
 
 今日も仕事をして、買い物をして、花に水をやって、晩飯を
 
食べて、パソコンをさわって、いまはボサノバを聴きながらこ
 
れを書いている。
 
 日々、朝から晩まで「自分」が何かをしている。 
 
 そのしていることを見ながら、「バカなことしてるなぁ」と
 
か「なかなか面白いことしてるじゃない」とか「コイツはどう
 
しようもないなぁ😅」などと思ったりする・・・。
 
 「自分」を見ているのもなかなか面白い。
 
 
 「自分」を放し飼いにしてると、余計なエネルギーを使わな
 
くて済むので楽だ。手綱を取って「自分」を思い通りにコント
 
ロールしようとしてるとあまり良い結果にはならない。
 
 アタマというものは、「自分」というものも世界というもの
 
もよく分かっていないのに、分かったつもりで「自分」を操ろ
 
うとするものだから面倒を起こす。
 
 
 「自分」は放っておけばいい。けれど野放しはいけない。本
 
能とエゴのままにさせておくと、とんでもないことをしでかす
 
だろうことは誰にでもわかる。なので放し飼いにする。「ここ
 
から出てはいけない」という大枠をふまえた上で、その中で好
 
きにさせておく。〈自分〉は母屋で椅子にでも腰かけてのんび
 
りそれをながめていればいい。気楽なものだ。
 
 
 そんな風に「自分」を放し飼いにするというイメージを持つ
 
と、自動的に母屋の居心地を感じられることになる。たとえそ
 
の感覚が小さなものでも、それは大きな収穫だ。その小さな感
 
覚がやがて大きなものへと広がってゆく。
 
 崩れた堤防がどんどんと広がって川があふれ出すように、意
 
識が自由な空間に広がってゆくことに気が付く。

 
 「ああ、こんなに自由だったんだ」
 
 
 「自分」に構わないでいてやれば、すぐにそう感じる。
 
  そして「自分」も喜ぶんだ。だって、飼い主は〈自由〉とい
 
う懐の広いものなんだからね。
 
 
 
 

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