2018年5月6日日曜日

山口くん、残念だね・・。


 TOKIOの山口くんが、ジャニーズ事務所を辞めるのだそ

うだ。芸能界から身を引くのだろう。

 社会というのは、“そういうところ” なので、“そういうこ

と” なのだろう。
 

 彼の起こした事は、法律によって量られ、事件の関係者と

の間で片をつけてゆく事で、他の者には関係ない。

 他の人はどう思うか知らないが、少なくとも私には彼を批

判したり、裁いたりする資格は無い。もちろん彼のした事は

良くない事である。でも、それを裁いたり、責任を追及した

りするのは、当事者と司法のすることであって、第三者には

関係が無い。

 幸いな事に、私は警察のお世話になったりするような事は

今まで無かった。けれど、それはたまたまその様なご縁にあ

って生きて来ただけの事で、この先自分が何を仕出かすか分

かったものではない。



 人は誰でも出来損ないである。

 当然ながら、私も例外ではない。この先どんな愚かな事を

するか知れたものではない。そんな自分が、他の人  ある

特定の個人  の過ちを批判したり、裁いたり出来る筋合い

が無い。「明日は我が身」である。



 人は皆、出来損ないである。

 人は皆、不完全である。

 自分の資質と、その時の状況との兼ね合いによつて、強さ

や賢さが現れることも有れば、弱さや愚かさが露わになっ

て、とんでもないことをしてしまうこともある。

 いったい誰が、その “人としての業” から逃れられるだろ

うか? そして、他人を批判し、裁くことが出来るだろう

か?
 

 わたしたちが、社会に生きる存在である限り、自分のした

事に社会的責任があるのは言うまでもない。法律や社会通念

によって責めを負わなければならないのなら、それを免れる

道理は無い。けれど、たまたま自分が正当な側に立っていら

れるからと言って、正義面をして個人が個人を批判したり、

断罪することは、上品な事とは言えないだろう。
 

 「明日は我が身」である。

 人は皆出来損ないである。
 

 社会が人を裁くのは仕方がない。しかし、個人が個人を裁

く事は出来ないはずだ。お互い出来損ないなのだから。だか

らこそ、ほとんどの社会がリンチ(私刑)を禁じている。
 

 イエスが、不貞をはたらき罰せられようとしている女を助

ける話がありますね。

 「汝らのうち、一度も罪を犯したことが無い者が、この者

にまず石を投げなさい」

 イエスがそう言うと、人々は皆去って行ったという・・。



 人は皆出来損ないです。

 人は皆罪を犯します。(法に触れるかかどうかではなく)

 うしろめたさも無く、他人を批判できる人間の厚顔には、

不快さと恐ろしさを感じます。

 実際に法を犯して刑に服す者にも、更生の機会が与えら

れ、その支援が行われるのが、文化的な社会だと思います

が、事件を起こしてすぐに「山口の復帰は有り得ない」と言

うのは、“世の中の目” に対する忖度の色合いが強いのでは

ないか? そのことに言及出来るのは、被害を受けた側の人

たちだけだろうと思うけどね。



 『とにかく、まずは自分のしたことに責任をとって、被害

者に謝罪と償いをして、それから、本人にとってこれからの

人生が良い方へ向かう様に、考えていってもらいたい・・』


 「リーダーからは、そんなコメントを聴きたかったなぁ」

と、私は思っているのだけれど・・。(批判じゃないです

よ。“その方が良かったんじゃないか” という、思いやりで

す)

 ましてや、関係ない第三者が “ああだ。こうだ” と批判す

るのは、「下品だなぁ」と思う。



 「下品だなぁ」と書いたのも “思いやり” ですよ。

 〈下品〉というのは、“不幸” ということですからね。

 そうやって、他人を批判したり、裁いたりする人間は、自

分が救われていないので、その不満が弱い立場の人間に向く

んですからね。


 『自分自身を嫌いな人ほど、他人を攻撃する』と書いた事

もありましたが、“逆もまた真” で、人を攻撃(批判したり

裁いたり)しない様にした方がしあわせでいられる。

 だからバカな事を仕出かしてしまった人を、とやかく言わ

ない方が良いと思っています。自分が穏やかでしあわせで居

る為にね。


 山口くんが、あるべき自分を取り戻して、穏やかになれる

日がなるべく早く来ることを祈っています。TOKIOがどう

こうではなく。

 もちろん、当事者の女の子もね・・・。


 (でも、山口くんが「ジャニーズ事務所を辞める」という

  のを、〈ニュース速報〉で流すテレビ局は、バカなんじ

  ゃないの? 報道の仕事辞めたら?)



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