2024年11月22日金曜日

「取るに足りない」という安らぎ

 

 

 このブログを書き始めた頃、スピリチュアル系の本を集中的

に読んでいた。いろいろ読んだけど、その中で人にお勧めした

いと思ったのは、リック・リンチツという人の『あなたも私も

いない』(ナチュラルスピリット社)という本。インタビュー

形式で平易に語られたノンデュアリティーの話。リンチツ氏の

大仰にならず肩の力の抜けたユーモラスな語りが良い。要する

に「気楽」。

 

 「悟り」だとか「気づき」だとかもったいぶって語られるこ

とが多いけど、結局のところ「大袈裟にするな」「ムキになる

な」「深刻に考えるな」と心得て、自分が生きていることを面

白がってしまえばそれでいい。面白がってしまえるのなら大成

功だろうと思う。

 
 わたしたちは「もったいぶる」ことを刷り込まれているの
 
で、どうしても「人生」だとか「生きていること」だとかを軽
 
く考えることに罪悪感のようなものを持ってしまいがち。けれ
 
どそれが大間違い。「人生なんて取るに足りないものだ」ぐら
 
いに思っておく方が、良い人生になることだろう。だって取る
 
に足りないでしょ?人生なんて。
 
 
 人生に何がある? あるのは世の中や自分がでっち上げたお話
 
しだけでしょ。何十年生きたところで、振り返ってみればある
 
のは記憶だけ。実体なんか無い。無いものは手に取ることもで
 
きない。取るに足りないんですよ。取るに足りないことを分
 
かっているから、もったいぶって価値があるように振舞いたく
 
なる。そして誰もが自己暗示にかかる。
 
 「価値ある人生を生きるんだ!」
 
 でもそれが自己暗示や世の中の約束事でしかないことを心の
 
底で誰もが気付いている。言ってはならないことになっている
 
ので、気付かないふりをしているけれど。
 
 
 認めてしまえばいいのにね。認めても壊れるのは幻想なんだ
 
から、生きていることに実害は無い。それどころか、自己暗示
 
が解かれると生きていることが生(なま)で感じられる。
 
 
 人生は取るに足りない。
 
 社会も取るに足りない。 
 
 その事実に向き合えば、生きてることはとってもとっても軽
 
くなる。
 
 肩の荷を下して、ごろんと横にでもなって、安らいでいる自
 
分を感じる・・・。 きっと、「ニヤリ」と笑ってしまうことだ
 
ろう😁
 
 ああ、生きてることはこんなに軽いんだって・・・。
 
 
 

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