昨日、ユーミンの『経る時(ふるとき)』を聴いていて、
二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム
という歌詞に「う~む・・・」と唸ってしまった。私もずっ
と待っているように思うのです。「人を・・」ではないけれ
ど。何かを待っている。来ないかもしれないものを待ってい
る。
そんなことを思っていたら、今度は『となりのトトロ』の
キャッチコピーがあたまに浮かんだ。
忘れものを届けに来ました
忘れたものが届けられるのを、ずっと待ち続けているように
感じる。心のどこかにそんな感覚はありませんか?
何を忘れたのか?
たぶん、生まれる前に感じていた全能感だと思う。それがい
つかまた戻って来るように思っているのだろう。いや、望んで
いるのだろう。
忘れてしまった。
見失ってしまった。
けれど記憶の奥に消すことのできない感覚が残っている。
「何かが違うんだ。何かが・・・」
その違和感なり喪失感なりはきっと間違いじゃない。それを
無いことにできない人たちが、 “何か” を求めて外を見る、自
分の内を見る。けれど、それを求めているうちは、それは見つ
からないだろう。戻って来ないだろう。(と、自分に言いきか
せてみる)
探すのをやめたとき 見つかることもよくある話で・・・
『夢の中へ』井上陽水
探すのを完全にやめることができたとき。その “何か” は忽
然としてここにあるだろう。そして、ずっとここにあったのだ
と気付くだろう。無響室の中で自分の心臓の音が聞こえるよう
に。
「なんだ、生きてるじゃないか😙」
ただそれだけのことに、心の底から納得したい。
心の底から・・・。
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