天文学とか量子力学とかスピリチュアルとかに色々とトン
デモ系の話があるけど、その中で私が一番下らないと思うの
がパラレルワールドの存在というやつ。
パラレルワールドが在るとして、それがなんだというの
か?似たような別の世界が在るとしたって、そんなものこの
世界と関係ないじゃないか。その世界にも自分が生きていよ
うが、それはその世界の自分であって、この自分が生きてい
るのはこの世界なんだから。
あまりに下らないので、パラレルワールドの話をちゃんと
聞いたりしたことがなくて分からないけど、なんか、今の世
界が苦しかったりしたら「意識を変えれば別の世界の自分と
して生きられる」みたいな話もあるようだ。
仮にそうできるとして、置いていかれた元の世界の自分
は、そこでその続きを生きてゆくだろうけど、置き去りにさ
れた自分のことをどう思っているのだろうか?自分さえ良け
れば、自分なんてどうでもいいのだろうか?
この世界に生きている自分を、より良く生きさせてあげる
べきではないのか?
私にとってのパラレルワールドは、例えば、あなたが生き
ているあなたの世界です。
私の奥さんが生きている彼女の世界です。
三軒先の女子高生が生きているその子の世界です。
トム・クルーズが生きている彼の世界です。
プーチンの生きているプーチンの世界です。
チンギス・ハーンの生きているハーンの世界です。
お釈迦様の生きているお釈迦様の世界です。
百年後に生きている誰かの世界です。
深海で生きているダイオウグソクムシの世界です。
セミの世界です。
細菌の世界です。
すべての存在が、それぞれにその世界(自分の世界)に
在って、それが無限に重なり合っている。無数のパラレル
ワールドが時空を越えて重なっているもの。それが世界で
す。
他の世界に目配せをせず、無限の世界の中で、自分の世界
を慈しんで生きる。
自分の世界を嫌い、冒涜することが自分の世界を醜悪なも
のにしてしまう。自分の世界を愛せるのは自分だけなんだか
ら。
「波動」がどうとか言うけど、「波動」というものがある
とすれば、自分が自分の世界を愛することで、別の誰かとし
て生きている自分に「良い波動」が伝わることだろう。
パラレルワールド?
自分を愛さない人間は、どの世界で生きたって自分を愛さ
ないだろう。
自分の世界はここにしかない。
自分はここにしかいない。
それを受け入れない者は、すべての世界で居場所を失うだ
ろう。
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