2017年9月22日金曜日

特別電源所在県科学技術振興事業補助事業評価報告書?


 一昨日だったか、Googleニュースを見たら、次の単語

目に入りました。 


 〈特別電源所在県科学技術振興事業補助事業評価報告書〉


 目にした瞬間、「へぇ~!?」と声が出て、笑ってしまいま

した。数えたら24文字あるのですが、これで一つの名詞で

す。こんなに長い漢字の単語を見たのは、おそらく初めてだ

ったので、ビックリしてしまったんです。本気で「もしかし

て、冗談?」とも思いましたが、文部科学省のHPに載せら

れた、公式の「おしらせ」です。(これが何かを知りたい方

は、文部科学省のHPをご覧下さい)

 完全に “漢文” ですが、これって単語ですよね? 文じゃな

いですよね?

 「官僚言葉」と言うと、ちょっと意地が悪いとは思いま

す。文面・・・じゃないか。言面(!)を見ると、こうなら

ざるを得ないと思われるので・・。しかし、これはもう冗談

のレベルです。これを見た私の感想は、

 「世の中は、こんなに込み入ってしまってるんだ・・」

でした。


 「特別な電源が所在する県に対する科学技術の振興事業を

補助する事業の評価についての報告書」ということなんです

が・・・。(アカン! 笑ってしまう!)

 何のことかは分かりませんが、自治体と研究者・団体と文

部科学省との間で(企業や監査委員会なんかも絡むのかも)

かなり面倒なやりとりが行われて来た、と想像されます。


 昨日、「この世界では、さまざまな “世の中” が絡み合っ

ている」といったことを書きましたが、日本の中だけを見て

も、「もはや冗談としか思えないほど “世の中” は込み入っ

ている」 ということを、この「一つの単語」が表している

と思うのです。


 文明と文化が進んで、利便性や安全性が高まり、価値が多

様化して娯楽が増えるなど、プラス(に見える)の面がある

一方で、それに伴う面倒も比例して増えている。「“人類の

進歩” などと言われるものは、結局プラス・マイナス ゼロ

なんだろうなぁ」と思う。資源の消費の速さを考えると、マ

イナスの方が大きい様な気にもなるけれど・・。


 とは言うものの、私の様な一般人が、仏教や老荘思想や脳

科学・心理学・物理学・歴史や考古学やら、さまざまな専門

分野の知見を聞きかじって、こんなブログを物して嬉しがっ

ていられるのも、文明と文化が進んだおかげです。

 だ ・ け ・ ど。

 なんだかんだと、世の中あまりにも面倒過ぎませんか !?

 「こんな世の中になって欲しい」と思ったことも、頼んだ

ことも無いですからね。


 しかし、まぁ、愚痴を言っても仕方がないですね。


 《 通常、「込み入る」と「深刻」になり

   「深刻さ」からは「不幸」が発生する

   「幸福」で居たければ、

   「込み入らない “智慧”」が求められる 》


〈特別電源所在県科学技術振興事業補助事業評価報告書〉
  

 この言葉を見て、笑ってしまうという事は、この世の中を

笑ってしまえるという事でもあるので、人間の引き起こす面

倒なドタバタも、喜劇だと笑って、機嫌良く過ごすのが賢明

ですね。


(そんなこと言いながら、このブログの内容も、たいが

 い込み入ってるよね。しゃぁないね。笑ってしまおう!)

 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿