私は政治や経済のことは疎いので、そういうことはあまり考
えない。けど最近「103万円の壁」の話題でメディアが賑や
かなので、ちょっと税金のことを考えてみた。
私が110円払って何かを買う。それを売った人の手には消
費税を引いた100円が残る。その人がその100円で何かを
買うと、その何かを売った人の手には消費税を引いた91円が
残る。次にその人が91円で何かを買うと・・・。
という風に、10人程が経済活動(売買)を行うと、最初の
110円はすべて税金として国に渡る。国民の稼いだ金は、預
貯金などで滞留しない分はすべて、税金になる。そういう見方
をすれば税率は100%ということ。
消費税が無かった頃は、民間が得た金は民間の中で循環して
いた。金回りが良い。つまり景気が良かった。
国は所得税などで行政を動かしていたわけですけど、それで
は上手く回せないということで消費税を課したわけです(私に
はそれが妥当かどうかはわかりませんけどね。複雑すぎるの
で・・)。けれど、消費税が上がるとそれだけお金が国に戻る
のが早くなるので、民間でお金を回す余裕が減るでしょう。つ
まり景気が悪くなる。賃金を上げるとそれに連動して物価も上
がるので、消費税を下げるのが経済にとっては良さそうですけ
どねぇ。こんな理屈は経済学に詳しい人が見たら、バカまるだ
しなのかもしれませんがね。
ところで最初に私が持っていた110円は何なのか?
もちろん労働によって得たお金ですね。労働という社会貢献
をすることで、見返りに社会でサービスを受ける権利を得る。
その権利を保証し証明するのがお金で、お金は政府が発行して
いる権利の証明書です。お金は国が担保する権利ですから、理
論上は無限に供与(発行)できます。けれど、国の機能が衰退
すると権利の信頼性が薄れてしまうので、機能維持の為に権利
を回収する。それが税金なので、供給したお金がすべて国に還
流するのは当然だと言えるでしょう。むしろ、預貯金などで滞
留する方が好ましくない。滞留されると、国はその分のお金を
供給しなければならないので負担が増えますからね。
問題なのは、国に還流したお金がまた国民に適切に供与され
ているのかということ。それが上手く機能していないんじゃな
いのか? むしろ敢えて阻害しているんじゃないのか? そうい
う疑いが濃厚に思えるので、「手取りを増やせ!」「財務省を
潰せ!」などと国民が怒っているというのが、ここ最近の話題
なわけです。まぁ、それはいけませんよね。国民の権利の侵害
になりますから。
「公金チューチュー」とか言って、政治家や天下り官僚や大
企業の経営者なんかの横暴が非難されますけど、彼らも一個人
であり国民であるので、その「チューチュー」した金を滞留さ
せずに使えば一般にお金が回るので大した問題でもないと思い
ますが、いかんせん彼らはそれを止める。長期間滞留する預貯
金は “お金のミイラ” になってしまう・・・。バカヤローめ。
・・・とまぁ、そんなことを考えたわけですけど、暇つぶし
です。私に関係ない。この先も大きなお金には縁がないまま、
私の人生は終わるでしょうから、私がお金の話を考えるのは暇
つぶしにしかならない。けど、本当に貧困で困っている人でな
ければ、誰が考えたとしてもお金の話は暇つぶしでしかないで
しょう?
通帳や証券会社から送られるお知らせにあるのは数字です。
それを見てニヤついたり、苦虫を嚙んだりしてても、いずれ命
は尽きる。使わない権利を溜め込んで何になるのでしょう?
「権利」の対義語は「義務」ですが、どちらも社会の約束事
であり、縛りです。約束事から離れてみた方が自由で、自分を
楽しめるだろうと思うんですけどね・・・。
暇をつぶすなら他にいろいろ面白いことが有るだろうに。
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