2022年5月4日水曜日

トンガはどうなった?



 ゴールデンウイークに入って暖かいとは思うけど、例年よ

りは肌寒いような気がする。

 「トンガの噴火の影響が出ているのでは?」などと思った

りするが、そんなニュースなどは一切無い。それにしても、

ロシアのウクライナ侵攻のおかげで、トンガの噴火災害の報

道が徹底的に消し飛んでしまったのには呆れる。あれだけの

火山灰が降れば、たぶん現在でも大変な状況だろうに。


 マスコミは、ふたこと目には「人道」だとか「命」だとか

言うけれど、単にセンセーショナルなものに飛びついてゆく

だけだということが今回でもよく分かる。トンガのことなど

もう忘れているのだろう。ならばウクライナが心配かといえ

ば、ウクライナ人が死のうが、ロシア兵が死のうがそんなこ

とはどうでもいいのだろう。所詮は他所事で、センセーショ

ナルならそれに越したことはないのだろうな。彼らは現実感

などというものは持ち合わせていないのだろう。そのくせ、

他所事であっても自分のことと受け止めるように、視聴者に

促す・・・。うわべだけのヤな連中だなぁと、あらためて思

う。


 この地球上では、今この時も、至るところで理不尽なこと

や不幸なことが起きている。

 何かの事情で、ウクライナよりも多くの人がある国や地域

で今日死んでいるかもしれない。だって、世界では一日に

6万人あまりが死ぬのだから、ある地域で集中的に数百人

死ぬことも不思議ではない。けれどそれは取り上げられる

とは限らない。マスコミが求めているのは、自国でアピール

きること、自分たちがアピールしたいことだけだろうか

ら。


 もしも、ロシアがウクライナに侵攻したことをどこの国も

取り上げず、どこの国民も知らなければ、天然ガスや石油や

小麦の価格が上がっただろうか、と考える。

 ニュースというものは恐ろしい。人の意識に与える影響は

重大だ。現代では、一夜にして世界中の多くの人の暮らしに

影響を与えることもある。それを知ってか知らずか、計算ず

くかそうでないかは知らないが、マスコミはその影響力を自

ら確認できることが嬉しいのではないだろうか? それだけで

はないのだろうか?


 老子の言ったように、よその国のことなど取り合わず、自

分の身近なことに誠実であればそれでいいのではなかろう

かと思う。

 わたしたちは、この数十年の間に、あまりにもマスコミの

流すことを重要視し過ぎてしまうようになっているのではな

いか? そして、自分の暮らしや身近な人・事よりも、情報に

気を取られ過ぎているのでは?


 人間が愚かなことなど、もうよく知っている。そんなニュ

ースを地球の反対側に届けてくれなくてもいい。それを知っ

た者が、その愚かさを、違う愚かさで繕おうとするだけだ。

結果的に愚かさが増えるだけのことの方が多い。

 そんなことより、自然の脅威に翻弄されている人たちのこ

とを教えてくれ。彼らの暮らしはどうなっているのか?わず

かばかりかもしれないが、手伝えることはないのか?

 トンガはどうなった?




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