2022年12月22日木曜日

管理中毒者たちへ



 一昨日、ニュースを見てアタマに来たんですよね。何のニ

ュースかというと、「自転車のヘルメット着用義務化」とい

うやつなんですけど、自転車は私の日常の交通手段で、それ

に乗るのにいちいちヘルメットをかぶれなんて・・・、寝耳

に水です。何の前触れも無しにいきなり「決定です」

と・・・。

 管理中毒の安心安全原理主義者が、私たちには相談も

く、知らない所で勝手にこんなことを決めて押し付けて来

る。アタマに来る。


 「2017~2021年の自転車の死亡事故が2145件で、そ

内の約6割の1237人が頭部に致命傷を負っていた。致

死率はヘルメット着用者が0.26%で、非着用者が0.59%で約

2.2倍」なんだとか。

 五年間で1237人だから、年間247人が頭部に致命傷

を負って、その内の170人が非着用者ということらしい。


 “ヘルメットをかぶらずに自転車に乗ることで、年間170

人もの人が命を失っているなんてあってはならないことだ。

 毎年、65歳以上の高齢者の方が「転倒・転落・墜落」に

よって8000人ぐらい亡くなっていて、その内のほぼ半数

が住宅内での事故であり、そのうちの74%が同一平面上(平

らな所)での転倒だけど、そのような高齢者に対して「寝て

いる時以外は自宅でもヘルメットを着用することを義務化す

る」なんてことなんかより、自転車で年間170人もの人が

くなることを防ぐ方がよっぽど大事だな・・・” 


 などという意味合いのイヤミを言いながら、ニュースを見

ていたのでした。(ブログを書くにあたって、数字を詳しく

確認しました)


 安心安全を旗印に、生きることの気安さをどんどん奪い取

ってゆく連中。さっき書いたように、高齢者に家の中でのヘ

ルメット着用も義務付けるべきだろう。そういうことがお好

きで、そんなにが大事ならね。


 命というものは、生物的な生存のことではない。わたした

ちが日々生きて活動しているそのことではないか。それをが

んじがらめに縛って硬直化させることは、命のふくよかさを

消し去ることだろう。アタマでっかちの管理中毒者にはそれ

が分からない。


 コロナのさまざまな対応といい、今回のニュースといい、

つい「自分が死ぬことの何が悪い!?」と大声を出したくな

ってしまう。ヘルメットをしないことで、他人を死に至らし

めるというのではないのだら・・・。ホントに呆れかえ

るし、腹立たしい。


 ただただ単純に生存し続けたい人間はそうすればいい。好

きにすればいいのだ。ただ、それを押し付けないでくれ。私

は生存し続けたいのではない。生きているうちに生きたい

だ!


 「安心安全原理主義」という言葉がバズってくれて、誰も

が知る概念になってくれればと、心底思う。


 「こいつらと関わってると命が痩せてしまう・・・」

 憮然としながら、私はため息をついているのだった。



 

 

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