2020年9月4日金曜日

電気をよこせ~・・・・



 昨夜、インターネットの電力消費量はどれぐらいなんだろ

うかと思って検索したら、こんなレポートを目にした。


   情報化社会の進展に伴って、従来の予想を超える膨大

なデータが取り扱われるようになり、こ の傾向は今後も拡

大すると考えられる。これに伴い、エネルギー消費がどのよ

うな影響を受ける かを 2050 年までを視野に入れ、調査、

ヒアリングなどにより検討した。その結果、世界の情報量 

(IP トラフィック)は 2030 年には現在の 30 倍以上、

2050 年には 4,000 倍に達すると予想され、 現在の技術の

まま、まったく省エネルギー対策がなされないと仮定する

と、情報関連だけで 2030 年には年間 42PWh、2050 年

には 5,000PWh と、現在の世界の消費電力の約 24PWh 

を大きく上回 る予測となった。すなわち、技術進歩がなけ

れば情報関連だけで世界の全てのエネルギーを消費 しても

まだ不足するという事態になりうる。   


 「情報化社会の進展がエネルギー消費に与える影響

(Vol.1)」 平成 31 年 3 月

  国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 低炭素社会

戦略センター

 (「PWh」というのは「ペタワットアワー」で、「P」

は 「1000兆」ということのようだ)



 計算してみると、2019年の時点で、消費電力の 6%を情

報関連が占めていることになるのだが、この予測なら、

2030年にはそれが 180%になる。10 年後には世界の電力

生産を 2 倍にしなければ情報処理できないということになる

が、当然ながら、10 年で世界の発電量を 2 倍にすることな

どできるはずがない。それ以前に、対数的に考えると2025

年頃には、情報関連の消費電力が現在の全消費電力と同等に

る。これは、今後5年以内に、情報関連の進展が頭打ちに

ることを意味する。


 物理学の常識をひっくり返すようなブレークスルーが、情

報処理か発電技術の面で起こらない限り、情報化社会は行き

詰まることになる。

 仮に発電技術のブレイクスルーが起きて、情報システムが

順調に発展したとしても、発電された電気のほとんどは、最

終的には熱となって環境中に放たれることになる。2030年

には現在の 2 倍。2050年には200倍の熱が・・・。地球は

熱くなるだろう。CO2を抑制したって、とてもじゃないが

間に合わないだろうね。


 そうなると、電力消費を桁違いに抑えられる情報処理技術

のブレイクスルーが必須となるけれど、可能なんだろうか?

 このごろ話題の「5G」というものがどういうものか私に

は分からないが、このレポートは2019年のものなので、当

然ながら「5G」も踏まえた上でのものだろうと思う。たぶ

ん「5G」は情報処理のエネルギーコストを下げるファクタ

ーではなく、上げる方なのだろうね。

 ということで、「AIとロボットが人にとって代わる」こ

とや、「さまざまな事を予測・統御して、安心安全な社会を

作り上げる」なんて夢は、5年後にはしぼんでしまうことに

なりそうだ。


 インターネットが普及し始めた頃、「人や物が動かずに、

情報だけを動かすことが増えれば、省エネルギーになって良

さそうだ」などと私も考えたのだが、「情報」というもの

は、とんでもなくエネルギーを喰う “化け物” だったのだと

いうことがあきらかになってしまった。そして、このパソコ

ンの後ろで、あなたのスマホの陰で、「情報」という “化け

物” が呟き続けているのだ。

 「電気をよこせ・・・、電気をよこせ~・・・・」


 ・・・・世界はもうすでに、「情報」という “化け物” に

覆いつくされ、人類はその “化け物" にエネルギーを提供す

るために活動しているというのが、今日只今の現状らし

い・・・。


 いつの世も “化け物” を創り出すのはわたしたちのアタマ

だが、今度の “化け物” は世界規模だ。そして求めるエネル

ギーを得られなくなった「情報」は、人間そのもののエネル

ギーを内側から吸い取り始めているようだ・・・。


 「電気をよこせ~・・・、命をよこせ~・・・・」


 (計算を少し間違えていたので、訂正しました。

  2020/10/17)

 

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