2019年6月27日木曜日

“経済” をリセットする。



 「経済が煮詰まって来たようだ」と前回書いた。その続き

を考えてみる。つまり、なんとか話をでっち上げようという

わけです。


 「経済が煮詰まった」といっても、「不景気になった」と

いうようなことではない。“経済” という人間の活動自体

が、もう前に進めなくなりかけているような気がするので

す。


 “経済” といえば、“お金” の動きのことと考えていいでし

ょうが、その “お金” が消えようとしている。だって「キャ

ッシュレス」なんだから。

 “お金” というものは、「社会の中でサービスを受ける権

利を数量化したもの」です。

 さまざまな場所で、さまざまなサービスを受ける(買う)

権利を担保する為に生み出されたものが “お金” というもの

ですね。それを提示してサービスと交換する。サービスと交

換に、サービスを受ける権利を譲渡する。“お金” のやり取

りは、“権利” のやり取りです。

 ところがキャッシュレス化すると、“権利” の「情報」だ

けが何処か知らないコンピューターネットワークの中を行き

来することになるけれど、それは “権利” という、もともと

「情報」であるものが、純粋に「情報」となることなんです

が、それは何を意味するか? 何をもたらすか?


 キャッシュレス化が進めば、当然ながら給料もキャッシュ

レス化する。すでに当たり前にそうなっていて、給料という

ものは銀行のデータとして与えられるものになっているけれ

ど、これからはそのデータが現金化されることはなく、デー

タのやり取りだけが行われることになる。その他、ありとあ

らゆる資産も現金化されることはなくなる。そうなった時、

人は “経済” というものが「権利の情報」のぐるぐる回しで

しかないことに気付くのではないだろうか? “経済” や “お

金” に対して抱いていたイメージが崩壊するかもしれない。

 五感で世界を捉えている人間にとって、「現物」というも

のの持つ「実体感」の影響は大きい・・・。“現金” という

「現物」が消えることは、“経済” に対する「実体感」を揺

るがすかもしれない。


 何が言いたいかというと、“電子決済の手数料” という形

で搾取される内に、人々は物々交換を始めるかもしれないと

いうこと。

 物々交換から始まった “経済” というものが、純粋な「情

報」の動きだけになった時、人々の営みから “経済” が浮い

てしまって、“経済” が見捨てられるかも知れない。


 それはコンピュータネットワークから離れたところで、個

人と個人から起こる。「どうせ、何処かで数字のやり取りし

ているだけなんだから、そんなこと無視して、直接交換し合

おうよ」と。


 起り得ることだと思う。もうすでに起り始めていることだ

ろう。思いもかけず大きな波となって、世界を変えてしまう

かもしれない。

 進化し続けて、その極限まで来た “経済” がリセットされ

て、物々交換の  “始め” に戻る。面白いんじゃない?

 “お金” の動きに直接介入して、大儲けを企んでいた連中

は泡を吹くかもしれない。そうなれば本当に面白いね。



 というような話をでっち上げてみましたけど・・・、どう

でしょう?

 
 ヨタ話だけどね。でも、ホントにそんなことが起るかも知

れないよ。人間は不合理なものだし、歴史は予想外な事ばっ

かり起こるもんだからね。




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