2023年7月23日日曜日

夏は暑いねぇ

 

 梅雨が明けて本格的な夏になった。外ではクマゼミが盛ん

に鳴いている。「危険な暑さ」なんてことをニュースで言う

けど、神戸では 35℃ を超えるようなことはあまりない。都

市だけどヒートアイランド効果は控えめなようだ。海沿いだ

し、北側にはすぐに六甲山の森があるせいで、市街地で焼け

つく空気の量が少ないということだろう。

 昔より暑いか? 自分の体感的には、あまり変わらないよう

に思う。歳のせいで暑さには弱くなってるけど😅


 「危険な暑さ!」

 あまりそんなことは言わない方がいいような気がする。そ

んなプレッシャーを与えると、ストレスで余計に暑さがこた

えそうだ。


 「こまめな水分補給をしましょう」

 「塩分補給をしましょう」

 熱中症対策に、テレビなんかが盛んにそう言うけれど、私

は「ホントにそれが熱中症対策になるの?」と訝しんでい

る。

 普通に三度の食事を摂っていれば塩分は足りてるはずだか

ら、仕事やスポーツなどで短時間に大量の汗をかくような状

態でなければ、水分も塩分も身体の求めに応じて摂ればそれ

でいいように思う。もちろん私は医師でも生理学の専門家で

もないので責任は持てない。なので真に受けてもらっても困

るが、医学の常識が覆ることはよくある。一素人の考えが的

を得ている事だって、これまでにも有っただろう。学者、専

門家というものは、意外とそれまでの学問的常識や専門家内

での雰囲気に流されて、物事の本質を見誤っていたりするも

のだ。なので、たとえ専門家の考えであろうと、私は自分が

疑問に感じることは疑ってかかる。そういう性分だし、それ

で OK だったこともよく有ったし。*(「的を得る」→「的

を射る」が本来の表現)


 毎年、高校野球の甲子園大会では熱中症で具合が悪くなる

人がでるだろうけど、それは観客の方で、炎天下でプレーを

している選手が熱中症で倒れるということはほとんどないだ

ろう。起きれば高野連の責任問題にもなるだろうから、選手

が熱中症にならないように十分対策はしているだろう。とは

いえ、あの炎天下で熱を受け、運動して身体の中でも熱を産

生しているのに具合が悪くならないのは不思議ではないか? 

そういうことを考えると、今の医学の熱中症の理解には穴が

あるんじゃないかと思ってしまう。


 学問、科学などは役に立つものだ、上手に使えばメリット

がある。けれど、そこにすべての答えが有るのではないし、

間違いだってある。さらに言えば、そこに示されてる答え

が、ほとんどの人にとって正しくて、有用なものであったと

しても、ある個人にとってはしあわせに繋がらないこともあ

るだろう。自分にとって正しいことは自分で決めるのだ。

 その決定がどのような結果を招こうとも、それは受け入れ

なければならないが、それが自分の在り方なら後悔は無いだ

ろう。


 好き勝手やって、人に迷惑をかけるようなのはいただけな

いが、世の中の常識を鵜呑みにし、教えられるがままに行動

して、それが間違っていてクラッシュしたら悔しくて笑えな

いだろう。だけど自分の気が済むようにした結果、不適応を

起こしてクラッシュしても、まだ自分のマヌケさを笑えるだ

ろうと思う。


 学問、科学が進んで、人は昔よりずっと賢くなって失敗が

減ったように思っている人は多いだろうけど、いやいや、世

界のニュースを見てごらんよ。問題だらけじゃない。


 「情報リテラシーを高める必要がある」なんて言うけど、

「情報リテラシー」を高める一方で、自分の身体や自然環境

に対する「感覚的リテラシー」が損なわれて、かえって不具

合が出ている面もあるだろう。


 学問だって科学だって、自分の感覚を使ってふるいにかけ

てみる必要があると私は思っている。だって、そうしないと

納得できない。

 学問や科学は「情報」に過ぎないが、こっちは「生き物」

だ。「情報」をいくら集めても「生き物」にはならない。

「生き物」は「情報を越えた要素」を持っている。その「情

報を越えた要素」にアクセスするためには「感覚」が要る。


 一般家庭にエアコンが本格的に普及しだしたのは昭和の終

わり頃からだけど、その頃は熱中症の死者はずっと少なく、

現在の方が圧倒的に多い。その理由を「温暖化」や「高齢

化」のせいだと説明される。「高齢化」は大きい要素だと思

うけど、昔だって夏は十分に熱中症の危険温度になっていた

から、「温暖化」のせいというのは疑わしい気がする。

 エアコンの無い暑い夏を、昭和までの日本人は自分たちの

感覚に従って普通に生きて来た。それを思うと、「熱中症」

「危険な暑さ」なんて脅かすことの是非と、いまの「熱中症

対策」は本当に妥当なのか考えてみた方が良さそうに思う。

熱中症に限ったことでもないんだけど・・・。


 アタマは不安になるのが得意で、不安を他人に分けたり他

人から不安を受け取ったりするのも得意だけど、アタマはし

ょっちゅうヘマをやらかすということを意識しておかない

と、不安が無くなるどころか、不安に潰されかねない。身体

と心の声にも耳を傾けないと、バカを見る可能性は高いだろ

う。


 そんなわけで、この夏の私の熱中症対策は “「暑いなぁ」

と感じたら氷を一つ口に含むこと” 。

 熱中症は「脳のオーバーヒート」が主たる問題なんじゃな

いかと思うので、脳のすぐ下に広がっている鼻腔に冷たい空

気を与えてやれば、脳を効果的に冷やせそうに思うから、こ

の夏は試してみようと思う。

 氷を一つ口に含んで健康に害が有るわけないので、気が向

けばお試しを。それで、身体がどう答えるかを聴いてみても

面白いと思う。ものは試しです。



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