2020年5月25日月曜日

希林さんが降りてきた・・・、かな?



 新型コロナの騒動は、もう収束するのだろうな。

 「第二波が来る」などと言われたりしているが、何の根拠

も無い。「そういう可能性も有る」ということに過ぎない

し、来たところで、「それがどうした」という程度の病気で

しかないことはもうあきらかになった。結局のところ、高温

多湿ではおとなしくなるのだろう。コロナが高温多湿に弱い

というより、高温多湿だと呼吸器系の負担が減るので、結果

的に、発症したり重症化したりすることが減るのではないだ

ろうかと思うけどね。

 それはさておき、今日、コロナ騒動のことを考えていたら

樹木希林さんのことを思い出した。


 希林さんが亡くなったのは一昨年の九月。あの時、テレビ

ではかなり時間を割いて希林さんの生き方・発言などを取り

上げていた。

 「自然体だ」だとか、「癌を受け入れながら淡々としてい

た」とか、「常識にとらわれずに物事を見ていた」だとか言

って持ち上げて、「希林さんの生き方に学ぶ」といったスタ

ンスで番組を作り、出演者が希林さんの生き方・考え方を肯

定的に見るコメントをしていた。

 が、そのテレビが、今回のコロナ騒動で発信していたこと

は何か? おおよそ希林さんの生き方・考え方とは真逆のこ

ではないか?「希林さんの生き方に学ぶ・・・」のではな

かったのか?

 ホント、その場その場の気分と都合で、受けのイイことだ

けを言ってりゃ済むんだから気楽なものだ。でも、もうそん

なことはお終いにしよう。

 私はこれまでも、テレビの流すことは「話半分以下」とし

て受け止めていたが、もうこれからは「話百分の一」と見る

ことにする。そうせざるを得ない。こちらから情報を選択で

きないという面も考えればネット以下だ。テレビ世代の人間

としては悲しいけどね。


 希林さんの事については、亡くなった翌日にブログを書い

たので、よければそちらを見て欲しいけれど(『樹木希林さ

んの真っ当さ』2018/9)、「死」という、この世界で当た

り前の事を、当たり前の事としてちゃんと考えるという「真

っ当さ」が、特筆すべきことになっている世の中というもの

は、当然ながら、真っ当ではない。

 世の中というものは、そもそも変なものだが、ことここに

至っては異常さが極点まで来たと見るべきかもしれな

い・・・。


 「わたしが “変な人” だと思われてるのは分かってるけ

ど、わたしからすればどう考えても世の中の方が変なんだけ

どねぇ・・。まぁ、どうせわたしの言うことなんか、面白が

るだけで本気で聞いてはしないのは分かってるのよ。どうぞ

ご自由に」


 コロナ騒動を見ながら、そんなことを、今頃(生きてらっ

しゃった時も)希林さんはつぶやいているような気がす

る・・・。


 「アンタ、勝手な事言わないでよ」


 いま、そんな声が聞こえた気もする。







0 件のコメント:

コメントを投稿