今日はクリスマス・イブ。神戸では、クリスマス・イブの
夜更け過ぎに雨が雪へと変わることなどまず無い。それで
も、「サイレント・ナイト」が「ホーリー・ナイト」である
ことは確かだろう。本当に “サイレント” であればだけど。
サイレントはホーリーだ。サイレントこそがホーリーだ。
サイレントでなければホーリーではない。
ただ、サイレントといっても、「音が無い」というサイレ
ントではない。「沈黙」という意味のサイレント。それも
「思考が沈黙している」という意味のサイレントであるなら
ば、ホーリーなのだ。
『ジングルベル』が鳴り響いていても、“きっと君は来な
い・・・” と、グッと来る歌声が流れて来て、なにやら心に
暖かで気高いものが湧いて来たとしても、それはホーリーと
はまた違う話だ(それはそれで素敵なんだが・・・)。ホー
リーは、それらの背後に広がっている「沈黙」の方だ。それ
はクリスマスに限らず、いつでもどこにでも在るものだが、
わたしたちは普段そんなことは考えもせずに生きている。
せっかくのクリスマス・イブだ、気分の良い音楽でも少し
味わったら、外へ出て夜空でも見上げてみよう。そこにはサ
イレントでホーリーな空が広がっている。サイレントでホー
リーな夜風も吹いているだろう。サイレントな雪が降り始め
ているかもしれない・・・。そして「沈黙」に耳を傾け、
「沈黙」に目を凝らすならば・・・。
一人きりのクリスマス・イブに、心深く秘められた場所
へ・・・・
サイレント・ナイト、ホーリー・ナイト・・・・・・
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