2017年1月12日木曜日

意識というものは・・・


《 意識(自意識)というものは、社会が脳の中に浸潤してきたもので、

  どちらかといえば自分ではなく、社会に属するものです 》


 前回、「意識を持ち、社会を持ってしまったために、かなり困っ

たことになってしまった」と書きましたが、わたしたちの意識のほ

とんどは(わたしのイメージでは90%以上)社会によって作られ

ものです。

 生まれた時から、言葉を、言葉の意味をインプットされ、わたし

たちの意識は社会化されていきます。

 言葉が無ければ、わたしたちの脳は、自身の感じていることを

言語化して、意識することは出来ませんから、ただ漠然と、快感

や、不安や、安堵や、歓喜など、さまざまな感覚に揺れているだ

けでしょう。(ただ、言語化できなくても大脳皮質を持っているの

で、他の動物とは違う、いわば価値観を伴った「知的な(!)感覚」

の中にあるんじゃないかな?)

 わたしたちの意識はそうやって、言葉と、言葉の関連を覚える

ことで作られていきますが、言葉というもの自体が社会から生ま

れたものなので、“言葉を持つ” ことがそのまま、意識を社

してゆくことになります。

 わたしたちは、「“意識”という社会」を、頭の中に持つことから

逃れられません。もちろん、この意識が無ければ、わたしたちは

生きてゆくことが出来ませんが、その一方で、この言語化された

意識は、飽きることなく悪さを繰り返します。

 つまり、これが「アタマ」です。

 そして残された「知的な感覚」が本来のわたしたちです。


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 このあたりのことは、ジル・ボルト・テイラーさんの「奇跡の脳」

(新潮文庫)を読まれるか、YouTubeで「TED]でのプレゼンテ

ーションをご覧になると良いです。わたしの拙い文章とは、説得

力が違います。とても面白く、感動ものです。

 ということで、テイラー博士の動画をご紹介。

 追記・「ご紹介」していたのだけど、元の動画が無くなりました。同じ内容のものが別に有るので、お勧めはしておきます。


 


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