2017年1月10日火曜日

正しいとはどういうことか?

 《 「正しい」とは、そういうことにしておけば

    気が済むということ 》


 いきなり、申し訳ないことを言ってしまいました。

 なにが申し訳ないかと言いますと、

 《 「正しい」とは、そういうことにしておけば

    気が済むということ。》

 という、この言葉を一度目にしてしまえば、あなたは生

涯、この言葉から逃れることはできないでしょうから。(極

度に忘れっぽいのであれば別ですが・・・・ある意味しあわ

せですね。)

 そして、この世界のすべての事柄に断定を下すことは、二

と出来なくなってしまうからです。

 この言葉は、あなたを常に不安定な状態に、軟弱な地面の

上に立たせることになるでしょう。

 もはや確固としたものは何も無くなり、今まで信ずるに値

すると思っていた全てが、ホログラフィーのように実態を失


い、あなたが掴もうとしても、その手はすりぬけてしまいま

す。



 本当に、この言葉はタチが悪い。

 人類史上、これほどタチの悪い言葉もないと思います。

 同じ意味をもつ言葉は、何度となく発せられてきたことで


しょうから、別にわたしの発見ではありません。ただ、この


言い回しは、とても「いやらしい」。


 逃げ道がない。


 潰しようがない。

 
 ひとによっては、ほとんど悪夢です。

 もう取り返しがつきません。


 「なんてことをしてくれたんだ!」


 あなたの心の中で、誰かが悲鳴を上げているかも知れま


せんね。

 でも、ここで注意して見てください。

 心の中で悲鳴を上げている、それは誰ですか?

 それはあなたですか?

 今、悲鳴を上げている、それは「あなた」ではなく、それ

こそが飽きることなく悪さを繰り返す、あなたの「アタマ」

なんです。



                    


 


 

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