2019年2月2日土曜日

幽霊の正体見たり・・・。


 この前、『橋本治は不滅です!』というタイトルで書い

た。「私の中には橋本治の血が流れている。多くの人の中に

も橋本治の血が流れている」と締めくくった。

 実のところ、私の中に流れているのは橋本治の血ばかりで

はない。数え切れないほどの人間の血が流れている。それに

とどまらず、花や木や虫なんかの血も流れている。

 要するに「ありとあらゆることの影響を受けて、自分とい

うものが形造られている」ということなんですが自分とい

うものは、受け取って来た事柄の寄せ集めが癒着した、得体

の知れない有機物です。何がどの程度の割合で混ざり合って

いるのかよく分からない。


 私の場合だと、橋本治さんのように「私の中で、この人の

血は濃いな」とハッキリしてる部分も、ある程度はあるけれ

ど、半分以上はいつ、どこから自分の中に入っているのか、

由来がわからない。自分というものは得体が知れない。

 自分というものは【 “集合意識” に満たされた駐車場の、

〈駐車場
係〉】といったものかもしれない。入口に立ってい

るけれど、個々の意識が出入りするのを規制する権限も能力

も、持ち合わせていないのです。


 『幸福の科学』という団体がありますね。本屋に行くと、

関係する本が一棚占めてますが、私は手に取った事もない

し、まったく興味が無い。昔、景山民夫さんが関わってたこ

とを思うと、それほどおかしな団体でもないのだろうという

印象を持っているけど(景山さんはマトモな考えを持ってい

る人でしたからね)、私とは関係が無い。

 ただ、随分昔、たぶんそれが後にも先にも一度きりの事だ

ったんだろうと思うけれど、主催(で、いいのかな?)の大

川隆法氏が、テレビに出演してインタビューを受けているの

をたまたま見た。インタビュアーは田原総一郎氏で、けっこ

う長時間のものでした。

 その話の中で印象に残った事が一つだけあって、詳しくは

覚えていないけれど、それはだいたいこんなやり取りだっ

た。


 田原「大川さんには、イエスとかお釈迦さまとか武田信玄

    とか色々な人が守護霊としてついていて、その都

    度、一番適した守護霊が自分の口を借りて答えてく
 
    れるそうですが、さっきの質問には、どなたが答え

    たのですか?」

 大川「お釈迦さまです」

 田原「・・・(苦笑)」


 事の真偽はさておき  どうでもいい  、この会話を聞

いて私の中で「霊魂」というような事柄についてケリが付い

たのでした。


 英語の “spirit” という言葉には、〈 霊・霊魂・幽霊・

魂・精神 〉などの意味がありますが、「大川氏が、イエス

や釈迦や武田信玄やその他の人々の語った事や、その人とな

りを本や伝聞で受け取り、その精神(spirit)を取り入れた

ならば、それは霊(spirit)が憑いたとも言えるな」と、私

は思ったのです。


 精神を受け継ぎ、取り入れ、影響を受けることは、憑依さ

れる事だと言えます。

 あの時、田原氏は(たぶんバカにして)苦笑したけれど、

大川氏が使った「霊」という言葉を、「精神」という言葉に

置き換えれば、まったく普通の話です。


 わたしたちには、それぞれにたくさんの “霊(精神)” が

憑いています。

 お釈迦さんのような霊が憑いている人もいれば、差別主義

者や守銭奴や殺人鬼の霊が憑いている人もいる。どんな霊に

憑かれるかはその人の運次第で、生きて来る過程の何かの縁

で様々な霊に憑りつかれてしまい、それがその人の生き方を

左右する。


 願わくば、“悪い霊” に憑かれないでいたいけれど、もう

すでに “悪い霊” に憑かれていると、それに誘導されて、自

分から別の “悪い霊” に寄って行ってしまう。それが「良

い」と思って・・・。

 そもそも、何を “悪い霊” で、何を “良い霊” かと判断す

るのも、物心つかないうちに憑りつかれた “霊” の仕業だと

考えられる・・・。

 ホント、運次第ですね。


 「親の因果が子に報い・・・・」というのは、本当です

よ。

 親が自分に憑りついている霊(精神)を子供にすり付ける

ことが、その子の因縁の始まりになるのが普通ですからね。


そこで変な霊を憑依させられたら、もう後は悪循環の悪霊憑

依ループです・・・。そこから逃れるのはとても難しい。自

力ではどうしようもないでしょう。


 あなたの守護霊や憑依霊は、あなたに何をさせています

か?
 

 お互い、悪霊に憑依されないようにしましょうね。

 ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・・・。


 ***念のため書いておきますが、これはあくまで “精神

(spirit)” の話ですよ***



0 件のコメント:

コメントを投稿