2023年9月9日土曜日

真理とは何か?



 私への You Yube からのおすすめ動画には、スピリチュア

ル系のものや自然科学系のものが多い。最近よくあるのは、

量子力学とスピリチュアルを合わせたタイプのものです。

 「仏教と最新科学(量子力学)がとてもよく似ている。古

代の人たちは凄い!」などという。


 私は別に凄いと思わない。「そりゃそうだろう」と思う。

 さまざまなアルゴリズムにそのアルゴリズムなりのクセが

あるように、人間の意識にも、万人共通のクセ(思考・脳の

機能的特性)があり、誰もその制約から逃れられない。なの

で、どのようなアプローチをしたところで、究極的な世界認

識は同じ結論に至るしかない。ちょっと表現方法が違うだ

け。どのルートから富士山に登ろうと、山頂で見る景色が同

じであるように・・。

 真理は意識(思考)の外に在る。定義上、わたしたちの意

識(思考)はそれを認識できない。


 《 真理を語ることは永遠に言葉遊びでしかない 》


 思考によって真理を探すこと自体が、わたしたちを真理か

ら遠ざける。

 「これが真理だ」と思った瞬間、わたしたちはエゴの落と

し穴に落ちる。



 《 わたしたちの意識の中に、真理は存在できない 》


 そういう認識は、わたしたちが真理に触れる可能性を最も

高めるように思う。そして、たぶん真理というものは、わた

したちのアタマが漠然と期待しているようなものとはまるで

違うだろう。


 《 真理というものは、期待外れである 》


 わたしたちのちっぽけで見当違いの期待に叶うようなもの

が真理であるはずがない。

 そう考えるのは妥当なことだろうと思う。


 そして《 真理と言うものは、期待外れである 》のならば、

「期待」を外すことで、真理に触れられるのではないだろう

か?

 「言葉遊び」を遊んでしまうなら、それはまんざらでもない

ように思う。




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