2024年3月6日水曜日

戦争について妄想します



 ウクライナでもガザでもまだ戦争をしている。どちらもア

メリカの関りが大きい。第二次大戦以降、世界の戦争にはほ

とんどアメリカが絡んでる。戦争は、アメリカという国のア

イデンティティを成立させるために、なくてはならないんだ

ろうな。困った国だ。

 アイデンティティのことだけでなく、経済の面でもアメリ

カにとって戦争は欠かせないのだろう。そして、それは他の

国についてもいえるようだ。


 世界の国防費は GDP の2.2%らしいけど、それは世界の経

済活動の少なくとも2.2%は「軍事」という経済活動だという

ことだろう。それは世界の労働人口の少なくとも2.2%は「軍

事」に関わる仕事で生計を立てているということでもあるだ

ろう。


 「武器商人」とか「死の商人」とかいう言葉が有って、

「戦争で肥え太る悪人」のようなイメージがある。実際にそ

ういう人間もいくらかはいるのかもしれないが、「軍事」に

関わる仕事をしている人のほとんどは普通の労働者だ。もし

も世界から戦争がなくなると、世界の労働人口の2.2%が職を

失う可能性がある。なので戦争をなくしたければ、その人た

ちに仕事を用意しておかなければならない。

 世界人口は80億人だから、労働人口は50億人ぐらいだ

ろうか?その2.2%だから、1.1憶人ぐらいの人になんらか

の仕事を用意する必要がある。これはなかなかに大変なこと

なので、「軍事」が経済の中で重要な産業である国では、こ

れまで通り軍事産業を維持したいだろう。なので、どこかで

戦争が起きていてくれるほうが都合が良いのだろうと思う。

そんなことを考えていると、つい陰謀論的な妄想をしてしま

う。


 米・ソの冷戦時代に、世界の緊張感の中で肥大した軍事産

業は、各国の重要な経済活動の一つになってしまったので、

これを衰退させるわけにはいかない。そこで、時々どこかで

戦争をしてもらう必要がある。平和になるとどの国も軍事費

を減らすからだ。

 戦争をしてもらって、それを世界に報道してみんなが不安

になってくれれば軍事産業は安泰だ。


 世界には憎み合っている国や地域が沢山あるので、そうい

うところにいる単純なサディストや金が欲しい連中に、武器

を渡してちょっとお尻を突っついてやれば、すぐに騒ぎを起

こしてくれて、憎しみに火が付き、紛争は起こせる。そうし

てそこそこの紛争・戦争が起きれば、古くなった武器の在庫

処分と新しい武器のプレゼンテーションができるし、それを

広く報道すれば世界が不安がってくれるので、新しい取引き

が生み出せる。一石三鳥だ。

 ベトナム戦争までは、まだ縄張り争いと思想・宗教的な理

由の戦争だったのだろう。それ以降の戦争・紛争にも当然そ

の要素はあるだろうけど、それに加えて、今では軍事産業を

存続させるということのために仕掛けられたものでもあるん

じゃないだろうか?


 先に書いたように、これは妄想です。けれどね、たとえば

ユニセフの宣伝で「紛争で苦しむ子供たちのために支援

を・・」とかいうのがあって、それを見ていていつも思うこ

とがある。

 ユニセフは国連の機関だけど、国連の常任理事国には武器

輸出国の上位の国が顔を並べているわけですよ。ユニセフが

子供たちが紛争で苦しむのをなくしたいのであれば、「ご支

援を・・」という宣伝をする前に、真っ先に各常任理事国に

「武器の輸出をやめろ」と言えばいい。国連の組織なんでし

ょ? なぜしない? まぁ下部組織だから言えないわなぁ。じゃ

ぁユニセフのやっていることは何なんだろう?

 そういう現実を見ていると、「ふざけてるな」と思い、つ

い妄想してしまうわけですよ。


 普通の人の2.2%が戦争に関連した仕事をして暮らしを成り

立たせている・・・、そんなことを考えると、単純に「戦争

をなくせ」なんて言ってみてもね・・・。

 戦争はなくなってほしい。けれど、あまりにもさまざまに

根が深いのでなくなるとは思えない。


 長くなったので、続きは次回に。

 反戦について書こうと思います。


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