2021年11月7日日曜日

ジョウビタキがやって来た



 今日の夕方、家の前で今シーズン初めてジョウビタキを見

た。

 ジョウビタキは冬に日本に渡ってくるヒタキ科の可愛い鳥

で、火ようなオレンジの胸の色のせいか、「カンカン」とい

う鳴き方が火打石を打つ音のようだからということで、「ヒ

タキ(火焚き)」という名前の由来にもなっている。そし

て、頭がシルバーで白髪のようだからというので、“尉(じょ

う=おじいさん)火焚き” ということだそうだ。


 で、そのジョウビタキは毎年我が家の近くで冬を過ごす。

オス・メス共々やって来るが、イソヒヨドリもそうだけど、

どうも街中で増えているように思う、私は大歓迎。可愛いか

らね。


 ジョウビタキ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ヤマガ

ラ、コゲラ、ツグミ、イソヒヨドリ、モズ、カワラヒワ、ス

ズメ、ハクセキレイなどの野鳥が家のすぐそばで見られて嬉

しい。癒される。とにかく、植物や鳥や虫などの自然を見て

いるのが一番イイ。

 人間のしていることには退屈したり飽きたりするが、自然

を見ていれば退屈しない。ただ、ボーっと見ているだけで時

間が過ぎて行く。生産性も無ければ善悪も正誤も関係ない。

人間の都合で存在しているのではないのが良いのだろう。


 きれいだな。

 かわいいな。

 ふしぎだな。


 素直にそう感じる。


 毎日、世の中の都合に付き合わされて疲れる。下手をすれ

ば夢の中でも人の都合で振り回されたりする。人間の相手ば

っかりしてられない。人間ばっかり相手にしてるとあたまが

おかしくなる。身体だっておかしくなりかねない。人間相手

は最低限にしておきたい。


 そんな風に思いながら生きているので、ジョウビタキがや

って来て、尾羽を「ぷるるん」と振るわせて見せてくれたり

すると、身体の余分な力が抜けてくれる。


 彼らは、自分なりの生き方で完結してる。それが良いか悪

いかなんて関係ない。そうするものだからそうしてる。時に

は状況に対応しきれずに死ぬこともあるだろうが、それはそ

れ。

 人間もそうある方がよさそうだけど、世の中(他人)が許

してくれない。さまざまな「こうあるべきだ」に小突き回さ

れてしまう。「かんべんしてくれ」と思う。

 そう思ってきたので、私は他人に「こうあるべき」をほと

んど押し付けなくなった。「その人は、いま、そうあるしか

ないのだからしょうがない」と思う。
 

 鳥が自転車に糞をしても「しょうがないな」とあきらめる

ように、人間が自分に不都合な事をしても「しょうがない

な」と出来るだけ受け流す。鳥に怒れば逃げるだけだが、人

間相手に怒れば大抵面倒が増えるだけ。

 困る事もあるが、人間も野生動物の一種ではある。ボーっ

と見ているにしくはない。

 まぁ、「可愛い」と思えることはあまりないけど。



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