2018年1月3日水曜日

初雪とリストカット


 今日は昼過ぎに雪が降りました。たぶん、この冬初めての

雪だと思う。

 雪は昔から好きですね。雪を見ると嬉しくなります。

 雨と違って、静かに降るのがイイ。

 「しんしんと・・」なんて表現、誰が考えたのか知りませ

んが、イイ感じ出してますよね。



 雪が降っていると、「世界が黙らされる」みたいな感じが

します。

 雪景色の中では、大きな声を出して騒いでも、雪に声が吸

い込まれてしまって返って来ない。

 反響がないので、騒ぎ続けにくいように思います。

 やっぱり、人が騒ぐ時は、反響が返って来なければ騒ぎ続

けられないんじゃないでしょうか? (北朝鮮も放っときゃ

いいのに)

 雪野原で、ひとり騒いでいると、すぐに虚しくなりそうで

す。
 

 人は、自分がした事に対して、何の反応も返って来ないこ

とを非常に怖れますね。不安になります。

 いじめの常套手段に、“無視する” というのがあるし、“ネ

グレクト” は、暴力に劣らず子供を傷つけます。

 〈自分の言動が認知されていない〉という感覚は、人を不

安にし、傷付け、怒りを抱かせる・・・。

 「自分は存在していない様だ・・・」と。

 まるで、柱か壁のように意識の外に置かれ、幽霊のように

見えない存在なのかと自分で思ってしまう・・・。

 「誰か返事をしてくれ・・・。誰か居ないのか・・・」

 叫びは虚空に消えてゆく・・・。



 いたずらで、家庭や職場の人間が示し合わせて、ある日み

んなが、一時間ほどあなたが見えていないように振る舞った

としたら・・・。

 あなたは発狂してしまうかも知れませんね。

 これは、かなり恐ろしいことですよ。

 それほど、人は周りからの反響を頼りにして、この世に自

分を位置付けています。コウモリやイルカに劣りません。


 リストカットのような自傷行為や、自殺未遂を繰り返す人

は、「ストレスから、その様な行為にでる」とされますが

(大雑把だね)、自分の存在を確認できるような周りからの

反応が得られない状況に長く置かれ、自分の存在を確認する

為に、自身を傷つけるんじゃないでしょうか。


 誰も相手をしてくれない。

 相手をしてくれる人がいても、その人の相手をしているの

は、生きる為に繕った表面上の仮の自分でしかないものだ。

本当の自分は見せられない・・、見てくれない・・・。

“わたし” という着ぐるみの中で、ほんとの自分は虚空に漂

っている・・・。
 

「わたしは・・、ほんとに・・存在しているの・・・」


 確かめる為に、自分のからだを切る・・・。

 そして、痛みによって自分を確認して、ホッとする・・。


 これまで、自分の話を、自分の働きを、自分の笑いを、自

分の涙を、誰も真剣に取り合ってくれなかった・・・。

 自分は、存在していないかのように扱われてきた。

 自分は、他の人とは違う世界に住んでいるように感じ続け

てきた。

 「わたしの世界には、誰もいないの?・・・」

 気が狂ってしまいそう・・・。


 でもね、そういう人は、大きな精神病院に迷い込んだ、健

常者かも知れませんよ。(精神病院やそこで治療を受けてい

る人をないがしろにしたり、否定したりする意味はありませ

ん。あくまで、比喩としてです)


 この世の中は、もともとかなり狂ってるんです。

 かなり狂った人たちがいっぱいいるんです。

 月に 150時間も時間外労働をする人間を「あいつはエラ

イ!」と称賛したり。

 そういう人間を安く・多くコキ使って、巨額の資産を手に

入れる者を “セレブ” だなどと羨んだり。

 「教育」というと、“世の中で他人より前に出られるよう

にすること” としか思っていない大人がほとんどだったり。

 挙げればキリがない。
 

 そういう人間に囲まれて生きているから、一部の人は「わ

たしは違う世界に住んでいるの?」と思えてしまう。

 しかし残念ながら、その感覚は間違っていないんですけど

ね。

 違う世界に住んでるんです。


 世の中とは違う価値観や感性を持っているのかも知れませ

ん。

 世の中に傷つけられて来たのかも知れません。

 世の中の代表者(親や教師や友達  のようなもの)に、

傷付けられて来たのかも知れません。

 いずれにせよ、世の中から外れてしまったのでしょう。

 そして、たぶん、もうその中には入れない。からだをその

中に置くことは出来ても、心は外にある。
 

 仕方がない。

 上手に分裂するしか手はないでしょうね。

 役者が、舞台とプライベートを当然のこととして区別する

ように、“世の中”の自分は〈お芝居〉。ほんとに生きている

のは、“世の中の外に居る” 自分だと。


 ・・・いつのまにか話が少しねじれて来て、「リストカッ

トしてしまって悩んでる人へ」っていう感じになってしまい

ましたね。

 今書いたことが、リストカットする人の置かれた状況のす

べてではないでしょう。でも、おおかたそういうことだと思

います。

 リストカットはしませんが、私自身がそういう側の人間で

すから、そう思います。

 でも、男は女性より攻撃性が強いので、リストカットのよ

うに「自分を確認する」といった方向へ向かわず、「異常

(おか)しいのは、あっちだ!」と “周りの破壊” に走った

りします。私にも、その傾向はありますね。


 「雪は静かでイイ・・・」みたいなことを言っておきなが

ら、反響が返って来ないと、リストカット・・、周りの破

壊・・なんて・・、変な話ですね。


 たぶん私は、世の中の狂った騒ぎにウンザリしているの

で、静かに自分の世界に居られる気がする〈雪の中〉が好き

なのでしょう。

 「狂った世の中からの反響なんて、聞こえないにこしたこ

とがない」

 そう思っているようです。

 とうの昔に、分裂してしまっているんですね。

 「それが自分なら、仕方がない。それで生きて行くしかな

い」

 いつの頃からか、そう肚が決まったようです。

 で、ネット上のこんな世界で、独りで遊んでいます。

 淋しそうですか?

 本人は、かなり笑ってます! ハハハハ!


 (今日はこれまで)




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