2020年3月28日土曜日

「恐怖」で死ぬのか? コロナ ⑰



 コロナウイルスでのイタリアの死者数の多さを見ている

と、「人は、過度な不安や恐怖によっても、死ぬのだろう

か?」などと考える。


 今回の死者の年齢層などを考えると、私はどうしても、こ

のウイルスが恐ろしいものだとは思えない。ただ、イタリア

の死者の増加スピードは少し早すぎるように思う。

 私が思うように「ウイルスはさほど恐ろしいものではな

い」という前提に立つのならば、イタリアの死者の増加スピ

ードは何故か?


 ストレスが身体的に大きな影響を及ぼすことは、今や誰も

否定しないだろう。自律神経の乱れや、免疫系への悪影響な

ど、さなざまな研究がなされ、心療内科などもすでに社会的

に認知されている。

 そもそも免疫力が低下している高齢者の場合、極度の「不

安・恐怖」によって、それがさらに低下し、炎症系の疾患を

発症して、さらに増悪することは十分に考えられる。

 さらに、イタリアの場合、パニック下で早くから医療機関

の機能が低下し、十分な医療が提供できず、それがさらにパ

ニックを増大させるということが起きているのかもしれな

い。

 また、ニュース映像にあるように、患者を裸でベッドに寝

かせるといった処置を見ていると、イタリア特有の医療慣習

のようなものがあって、それがかえって死者を増やしている

のかもしれないなどと思う。


 が、私の考えはさらに先へ進んでしまって、こんなことを

考えてしまった。


 「“恐怖” と “不安” により呼吸が浅くなる状態が続くと、

肺が委縮し、免疫活性が低下している人の場合、炎症反応が

極端に過剰になり、間質性肺炎にまで至るのではないか?」

 つまり、「恐怖によって、死に至る」のではないかと。


 もちろん、これは何のエビデンスも無い私の妄想ではある

けれど、第一次世界大戦中に「スペイン風邪」が猛威を振る

ったこととも考えあわせると、「あるかもしれない」ぐらい

には思う。当時、ヨーロッパは「恐怖」が蔓延していただろ

うからね。


 こんなことを書いていたら、映画の『リング』を思い出し

た。

 貞子の呪いを受けた者は、「恐怖」によって死んでしま

う。

 ヨーロッパやアメリカは、何か呪いを受けているのだろう

か?


 この前書いたような、「ナショナリズム」や、「個人主

義」や、「競争原理」などの反作用が、〈呪い〉となって

人々の「恐怖」を増大させて死に至らしめているのかもしれ

ない・・・。

 とはいえ、死んでいるのは平均寿命前後の人がほとんどな

ので、これはやっぱりヨタ話なんだろうな。


 遠くの国の、見知らぬ人とはいえ、そこには家族も友人も

いるのだから、死んだ人をネタにヨタ話をするのは下品だ

ね。

 ごめんなさい。


 ただ、「恐怖を起こさせるもの」より、「恐怖そのもの」

の方が人を不幸にし、死に近付けるのだとは思うね。

 恐怖すべきは、“「恐怖」という感情そのもの” なんだと

ね。



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